SNSでは右を見ても左を見ても美男美女、それもお金持ちでキラキラとした人たちで溢れかえる昨今。
世はルッキズム全盛期、かわいいは正義、
むしろ、かわいくなきゃ正義じゃない!
と言わんばかりの流れです。
可愛くなればお金持ちになれる、可愛くなるためなら体を売ってでも整形だ!
この熱すぎる現象はホロスコープではどのように読み取れるでしょうか?
土の時代の終わりに盛り上がるルッキズムを占星術の観点から解説してみたいと思います。
天王星と美容整形ブーム
天王星は現在牡牛座に滞在しています。
牡牛座入りしたのは2018年5月16日。
このあたりから、美容整形が身近なものになり、流行り始めました。
それまでは芸能人や病気で容姿に特徴が出た人など、一部の人が選ぶ手段だった美容整形ですが、それ以外の女性たちも整形手術を受けるようになりました。
天王星は外科手術を表し、牡牛座は物質的な美しさを表します。
また、美しさを誰でも手に入れられるような革命が起きた、とも解釈できますね。
私が若い頃は、「韓国では高校生ぐらいの子供が二重整形をするらしい」という話題に「ええ〜っ」という感じでしたが、最近は日本の高校生も二重整形をするようです。
友達や知り合いにも、整形の経験がある子が増えました。
美容外科もどんどん増えて、市場規模も広がったみたいですね。
海王星とアイドル礼賛
海王星は2011年4月4日から魚座に滞在しています。
このあたりから、日本は空前のアイドルブームでした。
最初は容姿よりキャラクターが重視されていたような気もしますが、売れるアイドルは徐々に「容姿もキャラクターも」求められるようになっていきました。
今では売れているアイドルも、売れていないアイドルも、容姿はみんなかわいいという事態にまで発展していますね。
現実のアイドルだけでなく、アニメやゲームでも、アイドルを育てるもの、アイドルをテーマにしたものが流行りました。
海王星は魚座の支配星、どちらも「夢」「曖昧なもの」を表します。
推しの子で言及されていましたが、アイドルとは嘘を売る仕事。
アイドルは実在する人間だとしても、ありのままのその人自身でアイドルをしている、という人はほとんどいないのではないでしょうか。
ファンに夢を見せるために頑張るのがアイドルですね。
フォロワーや視聴者に夢を見せるインスタグラマーやTikToker、YouTuberなどのインフルエンサーも同じくです。
また、魚座も海王星も、「境界線が曖昧になる」事象を表します。
海王星魚座時代、人々はアイドルや夢を見せてくれる人に熱狂するあまり、自分と推しの間の境界線がわからなくなっているかもしれません。
インフルエンサーに憧れて自分も整形をして可愛くなる、あるいはアイドルと自分の容姿を比べて落ち込む、こんな人が増えました。
冥王星とハイパーコスパ社会
冥王星は昨年の11月20日まで山羊座に滞在していました。
2008年から2024年まで続いた冥王星山羊座時代といえば、「コスパ」「効率化」「自己責任」。
効率よくたくさんのお金を稼げる人が持てはやされた時代でした。
山羊座はマウントも表すので、マウント合戦に果敢に挑む人もいましたね。
極限まで効率化された社会では、物事を判断するためにじっくり精査する余裕も時間もありません。
パッと見で整っている、綺麗なものが選ばれます。
見た目が綺麗な人、肩書きのある人が言ったことには説得力がありそうな気がするのです。
その結果、見目麗しい人や肩書きのある人の元にお金が集まるようになる、という仕組みでした。
お金が集まればマウント合戦にも有利。
おじさんとお茶をしたり、体を売ってでもお金を稼いで見た目を整え、さらにお金を集める…という流れが生まれました。
まとめ
天王星・海王星・冥王星がそれぞれ連動したことによって、空前絶後のルッキズムブームが到来していたことが分かりました。
個人的に最近びっくりしているのが、政治家や何か悪いことをした人に対して容姿を罵倒する人が増えたということ。
おそらくルッキズム時代に育った若い世代かなと思いますが、容姿の良し悪しが人間性の良し悪しにつながっていると考えているようです。
または、彼らの中で人間として最大級の侮辱とされているのが、容姿を罵ることなのかもしれません。
私はそんなことはないと思いますが、これも私の世代までの特有の考え方かもしれませんね。
コメント